虫歯になるメカニズム

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皆さんは私たちの口の中はいつもPH7の中性に保たれているのをご存知でしょうか?

このPHが食事のたびに変動します。

食事をすると、口の中の虫歯菌が糖分を取り入れ酸を出し、口の中のphが酸性に傾きPH5.5以下になるとエナメル質が溶け出す脱灰という症状が起きます。

でもすぐに虫歯にならないのは、その状態から約45分かけて唾液の力でPHを中性に戻して行くからです。

これが唾液の再石灰化現象と言います。このように私達の歯の表面は溶けて戻すを繰り返しています。

ところがこの再石灰現象が起こる前にまた甘いものを食べたり飲んだりしていると酸が出続けてPHは元に戻る事ができなくなります。これが虫歯の進行の始まりです。

口の中のPHが酸性になりやすい人は、以下のような要因が影響していると思われます。口の中のpHは唾液や食べ物の摂取、口腔環境のバランスなどによって変化します。

口の中の汚れ

正しい歯磨きやうがいが行われないと、口の中に細菌や食べカスが残りやすくなります。これらの残り物が細菌の増殖を促し、それによって酸が生成され、口内のpHが酸性に傾く可能性があります。わかりやすい例で言うとチョコレートを食べた後に唾液が甘くネバネバしたものが残ります、これが歯と歯の隙間に入り込み停滞すると虫歯になります。歯間ブラシやデンタルフロスなど歯の間の清掃も虫歯予防の重要なポイントになります。

口呼吸

口を開けて呼吸することが続くと、口の中が乾燥しやすくなります。乾燥した口は唾液の分泌が不足し、その結果、口内のpHが酸性に傾きやすくなります。

唾液の不足

唾液は口の中のpHを中和し、歯を保護する役割があります。唾液が不足すると、口の中の酸が中和されにくくなり、酸性が強まります。これは、唾液腺の機能が低下すること、水分不足、あるいは口呼吸などが原因となる場合があります。スマホなど長時間使っていると、首が下向きになり唾液腺を圧迫する為唾液な分泌が抑えられます。

酸性食品の摂取

酸性の食品や飲み物を頻繁に摂ることも口の中のpHを酸性に傾ける要因です。例えば、柑橘類や炭酸飲料などは口の中の酸度を増加させることがあります。

これらの要因が重なると、口の中のpHが適切な範囲を超えて酸性になり、歯や口腔組織に対するリスクが増加します。口の中のpHのバランスを保つためには、適切な口腔ケアやバランスの取れた食事が重要です。

最近では、より早く口腔内の酸をリセット(PH7にいち早く戻す)する事ができるうがい薬が発売されました。食後10分以内にこのうがい薬でうがいするとより早くPHが中性に戻り虫歯になるリスクを減らす事ができます。

虫歯が出来やすい方は、使用してみるのも良いと思います。

https://www.earth.jp/dental/products/mondahmin-resetcoatpro.html

当院で販売しています。

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